2014年12月30日火曜日

ビタミン色のセーターであったか〜。

撮影日時:2009年10月25日日曜日 9:43 エル10才(闘病2年目)




オレンジ色のフリースのセーターはアメリカの老舗アウトドア・メーカー、
オーヴィスから取り寄せたもの。

エルはこの派手な蛍光色のオレンジがよく似合っていた。
親バカだけどもうめちゃくちゃかわいいと思う。

タートルネックで七分袖のプルオーヴァーは暖かくていい。
でも着せるのに一苦労で膝関節症のエルには辛い思いをさせてしまった。

今このセーターを手に取ると、エルってこんなに小さかったっけ?と思う。

2014年12月25日木曜日

静かなやさしいクリスマス。




これはPhotoFuniaというWeb上の写真加工ソフトで合成したもの。
(撮影:2011年7月14日 木曜日 18:39  エル12才 闘病4年目)

我が家には暖炉もないしこんなゴージャスな飾り付けもしません(笑)


↑写真をクリックすると2010年のクリスマスのエルの動画が見れます。
ただまったりして寝転がったり水を飲んでるだけだけど。
4年前のクリスマスにはエルがいたと思うとたまらなく愛おしい。

2014年12月20日土曜日

クリスマスツリーに願いを込めて。

撮影日時:2008年12月13日土曜日 10:47 エル9才(闘病1年目)




日本動物高度医療センターのロビーで。

2週間前にここで初めて血液を採取してT細胞を培養して増殖。
この日が1回目の活性リンパ球療法だった。


手術、放射線、半年間の抗がん剤を終えて新しい治療に踏み切った所だ。
できるだけのことをやろう。不安の中に希望の光があった。

この年の2月にエルの腫瘍が発覚した時。
「エルと一緒にクリスマスを迎えられないのかな」とつぶやいたら、エルママ
が首を横にふって「そんなこと言っちゃだめ!」と強い口調で僕を諌めた。


結局エルは5年4ヶ月も生きてくれた。
腫瘍と闘いながらクリスマスを5回迎えることができた。

活性リンパ球療法は3年半で56回。病院で最長かつ最多記録だそうだ。
エルの主治医は、5年以上も延命できたのはこのおかげと言っている。

2014年12月16日火曜日

クリスマス・ブーツと黄色いレインコート。

撮影日時:2002年12月21日 土曜日 エル3才




駅ビルのコムサ・ウォークにエルのレインコートを買いに行った時の写真。

店の2Fは外階段からも入れるようになっている。
エルを連れて行って外で試着させてもらってそのままエルのものに決定。

ブーツ(お菓子が入ってた)はお店のくじで当たったもの。
二人ともくじ運が悪いんだけど、エルと一緒だとついてるらしい☆


エルが当てたんだよ!とあげたらくわえてブンブン振り回した。

お店のスタッフが全員出てきて「かわいい〜」と大騒ぎになったっけ。
その間、店内はお客さんだけになっちゃったけどいいのかな〜(笑)

2014年12月11日木曜日

走れ〜♪(冬バージョン)

撮影日時:2007年11月17日土曜日 11:45 エル8才




せせらぎ公園で。
いつものお約束でエルは蓮の池の周りをエルママと一緒に走る。
それから僕を目がけてまっしぐらに駈けて来るのだ。

大きな耳をパタパタさせてはしゃぐエル。


この3ヶ月後、エルのお尻に大きな痼りがあるのに気づく。
腫瘍だった。

2014年12月7日日曜日

日だまり。

撮影日時:2005年11月24日木曜日 10:53 エル6才




冬は日だまりでごろごろするのが気持ちいい。

犬も猫も人も。


写真を撮った日。ずっと寝てると暑いのかハアハアしていた。
そばに水入れを持って行ってあげたらシャグシャグ飲んでまた寝た。

犬や猫が部屋に転がってる風景っていくら見てても飽きない。
今はその記憶だけだけど。

2014年12月2日火曜日

ワードローブはエル色の思い出でいっぱい。

撮影日時:2009年10月10日土曜日 13:20 エル10才(闘病2年目)




寒くなって来た。フランネルのシャツの季節だ。
赤いバッファローチェックのシャツを着るとこの写真を撮った日を思い出す。


僕にとって服を買う時に一番大切なのは「エルに似合うか」という点だった。
その服を着てエルと一緒に歩いている自分を想像してみる。

いい感じ? 楽しいかな? ワクワクする。。。だったら買いだ!


僕のワードローブはエルとの思い出がぎっしり詰まっている。
エルと歩いた記憶がない服が少しずつ増えて行くのがちょっと寂しい。

2014年11月26日水曜日

えへへ、楽しいよ♪でこの笑顔。

撮影日時:2010年10月19日火曜日 13:51 エル11才(闘病3年目)




ボーダーコリーのパロちゃんと一緒に辻堂海浜公園へ。

エルはうれしくてうれしくて♪

この100万ドルの笑顔を見ると疲れも心配も吹き飛ぶなあ。

少し肌寒くなって来た頃で僕はウィンドブレーカーを着てたっけ。
帰りにヤマト運輸に寄ってエルの処方食を受け取ったのも覚えている。
ついこの間のことみたいに。

2014年11月21日金曜日

二人ともオシャレさん♪

撮影日時:2008年12月10日水曜日 9:31 エル9才(闘病1年目)




ブルテリヤのリン太郎君は衣装持ち。
短毛で寒いから必需品だしね。

エルはふさふさしてるけど寒がりだったなあ。


コムサ・ウォークのフリースのコートは軽くて暖かい。
お腹はベラクロ、首は風呂敷みたいに結べるようになってて手軽。

マスタードイエローがエルによく似合ってたっけ。
ほら、背中の赤いタグがGEORGEのリードとカラーに合うでしょ?

2014年11月16日日曜日

いててて。。。

撮影日時:2001年1月  エル1才




ジャックラッセルテリアのアリエルちゃんとプロレスごっこ。

「あっ、咬んだなー」
「へへーだ、弱っちいエルになんか負けないぞー」

なんて声が聞こえて来そう♪


ちなみに二人とも女の子です(笑)

2014年11月11日火曜日

お父さんの手はあったかい方がいい。

撮影日時:2008年11月2日  日曜日 10:58 エル9才(闘病1年目)



 
冬は手が冷たくなる。 エルの散歩のときはフリースの手袋が必需品。 
でもトイレの始末をするのにいちいち手袋をはずのはちょっとめんどい。 

で、重宝したのがユニクロのフリース製ハンドウォーマー。 
あったかいのに指先は裸なので自由が効く。
じかに指でエルをなでなでできるからお互いの体温が感じられる。

これなら手袋をはずざなくてもカメラがいじれそう♪

ということでハンドウォーマーをしてエルを試し撮りしてるところ。

2014年11月6日木曜日

お疲れさん。(秋の多摩川)

撮影日時:2010年10月16日土曜日 16:06 エル11才(闘病2年目)




これは前回のエルが空を見上げている写真のわずか1分後に撮った。

撮影終了後エルにリードつ付けているところ。
ついでに撮った言わば捨てカットみたいなもだが、改めて見てみると
それなりに味わいがある。

二人とも撮られてることを意識していないのがいい。


治療を終えて多摩川の河川敷を三人で歩いて(少し前にたまたま会った
エルと同じゴールデンとラブのミックスとも遊んで)エルも大満足。

さあ、家に帰ろう、というところである。

2014年11月1日土曜日

空がとっても広い。(秋の多摩川)

撮影日時:2010年10月16日土曜日 16:05 エル11才(闘病2年目)




あの日、エルは空を見上げて何を思っていたのだろう。


犬は色弱だけど青と黄色は見分けることができるという説がある。
だとしたら青く広い空はエルにはとても美しく映ったのではないかと思う。


何を思っていたのだろう。
エルはあの日、空を見上げていた。

2014年10月28日火曜日

お菓子をくれなきゃいたずらするぞ。

撮影日時:2008年10月31日金曜日 8:54 エル9才(闘病1年目)





夜の散歩の時、隣の家の入り口に不審なヤツがいた。
そいつは顔からゆらゆら光を放ち不気味に笑っている。

エルは「ウ〜ウフッ!」と短く吠えて後に下がった。
ろうそくの火に照らされたハロウィンのカボチャが怪物に見えたらしい。



これは翌朝の写真。ふんふん匂いを嗅いでチェックしている。
なーんだ、ぜんぜんこわくないや。



「Trick or treat」と言われたら犬たちは答えるだろう。
「両方とも!」

いたずらも好きだしおやつも欲しいもんね♪

2014年10月23日木曜日

秋の多摩川、空高く。(近写篇)

撮影日時:2010年10月16日土曜日 16:06 エル11才(闘病2年目)




今回も多摩川河川敷。同じ日のわずか9分後に撮った写真。

歩いて来るエルを正面から撮るのはけっこう大変だ。
僕は後ずさりしながら撮っている。
空を入れたいのでカメラは低い位置でかまえる。

僕が後に下がれば下がるほどエルは急いで僕に近づこうとする。
お父さん、待って〜と。

ほどよい距離を確保しようと僕はあわててまた後ろに下がる。
傍から見たらかなりぶざまで滑稽な図ではないかと思う(笑)

でもこんな写真が撮れるとうれしくなる。
(このサイズでは分りにくいけどエルはちゃんと僕を見てます)

2014年10月18日土曜日

秋の多摩川、空高く。

撮影日時:2010年10月16日土曜日 15:55 エル11才(闘病2年目)




これは多摩川の河川敷で撮った写真だ。
季節はちょうど今くらい。空が高く青い。

日本動物高度医療センターで活性リンパ球療法を受けた後である。
エルは治療が終わってから河川敷を歩くのを楽しみにしていた。


傾きかけた陽がいい感じでエルを照らしている。
エルはうれしそうだ。

右手の奥は二子新地。橋を渡った左側が二子玉川。

この後、僕たちは帰宅の途につく。
東名高速を夕陽に向かってひたすら走る。

車の中で爆睡していたエルは何の夢を見ていたのだろう。

2014年10月13日月曜日

ナイスキャッ・・・・

撮影日時:2000年4月 エル1才




できた!と思いきや。
エルはこの時もうまくキャッチできなかった。

しょうがないよね。親子だもん。
僕も子供の頃はフライを捕るのが苦手だった。

フリスビーは空中でキャッチするよりくわえて引っ張りっこする。
それがエル流の遊び方らしい。


※写真をクリックすると海辺で走るエルの動画が見れます。

2014年10月8日水曜日

居心地のいい場所 その4

撮影日時:2002年7月6日土曜日 エル3才




テーブルの下って安心できるらしい。
エルの気持ちになるためもぐってみて「なるほど〜」と思った。
囲われて薄暗くて犬小屋みたいな感じがする。

それに運が良ければ食べ物が落ちて来るかもしれない。
お父さんがそっとデザートのお裾分けをくれるかもしれない。

エルは僕の足の甲に体をのせてブサ顔で爆睡している。
ほっぺたをくっつけて寄りかかってるのは水入れの台だ。

エルの耳はカールしている。
音楽室にかかってたモーツアルトの肖像画みたいだね(笑)

2014年10月2日木曜日

居心地のいい場所 その3

撮影日時:2010年5月21日金曜日 12:32 エル11才(闘病2年目)




エルが見ているこっち側はリビング。
隠れている左前足はキッチンに。

これならお父さんを見つめながらキッチンもチェックできるもんね♪

右手。。。じゃなかった右前足に気持ちが出ててかわいい。

2014年9月28日日曜日

居心地のいい場所 その2

撮影日時:2007年9月26日水曜日 13:56 エル8才




散歩から帰って来ると玄関のたたきで休んでることが多かった。
ひんやりして気持ちいいのかな。

でも冬でもここで寝てることがあったよね。
体が冷えないようにと温風ヒーターを玄関に持って来たり、エルの背中に
毛布をかけたりしたっけ。


エルは上がりかまちに顎を乗せ時々、中の様子をチェックしている。

食べ物の気配を感じるとむくっと起き上がって、ニコニコしながら部屋に
入って来るのだ。


この写真は3台目のサイバーショットを買って試し撮りしたもの。
カメラ店に一緒に行って帰って来たところだ。

エルがいなくなってからカメラたちは活躍の場を失い埃をかぶっている。

2014年9月23日火曜日

居心地のいい場所 その1

撮影日時:2010年8月17日火曜日 13:28 エル11才(闘病2年目)




エルは家の中にいっぱい好きな場所があった。
ここもその一つ。夏の間はここにいることが多かった。

リビングから玄関につながる入り口だ。
ドアを開けっ放しにしている。


なぜここが快適なのか?
エルのそばに行ってみて分った。

エアコンの弱くなった冷気がときどきふわっと注ぎ込むのだ。
床もひんやりして気持ちいい。


居心地のいい場所を見つける天才だね。猫もそうだけど。

エルは写真を撮ってる僕に何か言いたげな顔だ。
床にはふわふわのエルの毛がいっぱい落ちている。

今でも玄関に出ると時々もあっとエルの匂いがして懐かしくなる。

2014年9月17日水曜日

天国はどうですか?

撮影日時:2009年8月19日水曜日 10:44 エル10才(闘病2年目)

もうすぐお彼岸だ。
今年のお盆は三日間続けてエルの夢を見た。

その一つは、エルが蓮の間をうれしそうに歩いている夢だった。
ちょうどこの写真のような感じ。





このお寺には大きな蓮の鉢がいっぱいあって一般に開放されている。
この夏、何度か早朝に蓮の花を見に行った。

緑とピンクの蓮の間を大きな黒アゲハが優雅に舞っていた。
天国ってこんな感じかもしれない、と一瞬思う。エル、そうなの?

先日行ったら蓮の鉢はすべて片づけられていた。
夏も終わりだ。
彼岸花が咲いていた。

2014年9月10日水曜日

ザ・デストロイヤー

撮影日時:2002年3月 エル3才


エルが座っている不思議な物体はいったい何でしょう?




答えはソファー。正確に言うと「ソファーの残骸」だ

留守番の退屈しのぎなのか、ストレス発散なのか。
エルは破壊行動を繰り返していた。

帰宅するとリビングに壊れたビデオカメラや歯形の付いたパンプスや
まっ二つに割れたLDや穴のあいた缶ビールが転がっていた。
中でも圧巻だったのがこのソファー。


お見事!ここまでやってくれると破壊もゲージュツです!


一度、現行犯を目撃したことがある。
ドアを開けたらエルがソファーをくわえぐいぐい後に引っ張っていた。

エルは僕と目が合うと作業を中断し、お帰り〜♡と歓迎してくれた。
それから僕たちはかつてソファーだった物体に仲良く並んで腰掛けて、
今日あったできごとを話し合った。

2014年9月4日木曜日

コーヒー?それとも。。。

撮影日時:2008年8月28日木曜日 10:52 エル9才(闘病1年目)




エルが狙ってるのはコーヒーではなくて横に置いてあるミルクだ。


そしてここはドッグカフェではなくて某ドイツ車のディーラーである。
さすが本国が犬先進国だけあって犬同伴には鷹揚?



テーブルにつくなり、早くコーヒーを注文しなさい!とエルはさわぐ。
ちゃんと知ってるのだ。お目当てのミルクが運ばれて来ることを。

女の子がコーヒーを持って来て「かわいい」とエルの頭をなでてくれるが、
エルはそれどころではなくてピーピー言ってる。

さすがに見てる前ではマズイ(笑)
彼女が微笑みながら一礼して奥に消えたのを確認してから、こそっと
カップを開けエルにミルクをなめさせる。


ピチャピチャピチャ。レロレロレロ。

(よいこは真似をしないようにね)

2014年8月30日土曜日

休憩中。

撮影日時:2009年8月19日水曜日 11:25 エル10才(闘病2年目)

エルは散歩中にあっちこっちで休むのが好きだった。
3箇所くらいで休むので1時間半の散歩のうち歩いてるのは30分だったりする。
でもそれがエルにはすごく楽しいらしい。


これは近くのマンションの前。セルフタイマーで撮影。

一度ここで休んだらこの前を通る度に休んでく〜と言うようになった。
タイルがひんやりして気持ちいいのかもしれない。

べたっと完全に横になってしまうこともあり出て来た住民が驚いてた。
そりゃそうだ。入り口に大型犬が毛皮の敷物みたいに寝てるんだから(笑)





もう昼に近い時間だからたっぷり歩いてどこかで休んだ帰りなのだろう。
ゴミ収集日らしくネットが見える。ゴミ回収車も走っている。

僕は長袖のTシャツだ。8月にしては涼しかったのかな。
肩にかけているのはロゴスの犬散歩用チョークバッグだ。
小さいペットボトル、デジカメ、お尻拭きシート、ポケットティッシュ、
携帯除菌スプレーが収納できデザインも秀逸だった。

僕の背中越しに見えるのはウンチを入れたレジ袋。
チョークバッグにくくりつけてある。
ポケットからはみ出ているのは何だろう?たぶんエルのリードだな。


どうってことない一枚のスナップからいろんなことが思い出される。

2014年8月26日火曜日

走れ〜♪

撮影日時:2007年6月9日 エル8才

せせらぎ公園に着くとエルはいつも蓮の池の周りを全力で走った。
それがエルのお約束らしい。

ピンボケだけど二人とも後ろ姿がうれしそうなので気に入ってる。

エルはリードをくわえたまま走っている。
うれしい時のクセというか、これまたエルのお約束だった。

いろいろ変でかわいかった。




2014年8月20日水曜日

瞳がキラキラ☆

撮影日時:2003年7月 エル4才



週末の夕方はよく海公園に出かけた。

いつもの顔ぶれが戯れている。
エルが近づくとみんなすぐに気づく。

エルちゃんだ!

ダンゴになって走り寄る。エルも突撃。
それからプロレスごっこ。


いっぱい遊んだあとは僕のそばで大満足のお顔。



エルさん、瞳がキラキラ☆してますよ〜♪











2014年8月16日土曜日

エル、キャンギャルになる?

撮影日時:2007年6月16日(土) 9:12 エル8才


大磯の海で。 

海辺を走るエル。
親の口から言うのもなんだけど、めっちゃかわいい!  


で、勝手に作ってみたのがこれ。 
大磯ロングビーチのキャンギャルみたいでしょ? 
































2014年8月12日火曜日

犬も顔が変わる?

撮影日時:2000年4月 エル1才


エルが我が家の子になってまもない頃の写真。

一つ前の記事の写真と比べてみてください。
同じエルだけど、よく見ると顔つきが変わってます。


エルを紹介してくれた人に言われた。

「長年いろんな子をお世話して来たけど、エルちゃんくらい顔つきが変わった
子は始めてです。こんなに穏やかなやさしい顔になって。。。」

































まず顔がごつい。目つきも違う。
昔のエルはキリッとした目だけど、だんだんやわらかい潤いのある瞳になった。

それから鼻。
来た頃のエルは鼻が黒い。

実は僕たちが里親になるにあたって出した要望は「黒鼻」だった。
先代犬ユウがそうだったから。

エルは僕たちの要望どおりつるんとした漆黒の鼻だった。
ところが半年も経たないうちに色が褪せて小豆色になってしまったのだ。


何だ何だ!詐欺じゃないか〜と僕たちは笑った。
きっと神様がエルの赤鼻を僕が気に入るように黒く塗っておいたのだろう。

もう鼻の色なんてどうでもよくなっていた。

それにやさしくなったエルの瞳には赤鼻の方が似合うでしょう?


2014年8月5日火曜日

アイコンタクト。

撮影日時:2012年04月30日 11:32


いつもの公園のクローバー畑で。
僕を見上げるエルを何気なく撮った。

この日はこれが特別な一枚になるとは思わなかった。

エルはまっすぐ僕を見つめている。
エルの瞳の中には僕が映り込んでいるはずだ。































この日の日記は「やめるのも勇気、やるのも勇気」というタイトル。

日本動物高度医療センターでの活性リンパ球療法をやめたと書いてある。
3年半で実に65回も治療を受けた。病院の最長かつ最多記録だそうだ。

治療をやめたのはエルが疲れやすくなったからだ。 通院は遠かった。
免疫療法で体力を消耗させるより家でのんびりさせてやった方がいいだろう。  

もう一つ、肩に転移した腫瘍が破れて出血したことに触れ、手術に踏み切る

べきかどうか勇気が要る、と書いてある。


写真のエルの瞳は僕を信じ切っているように見える。