2018年8月23日木曜日

満足度100%(4)

撮影日時:2008年8月23日 土曜日 11:06   エル9才(闘病1年目)



10年前の夏。大磯の城山公園で。
ここの蟬しぐれはすごかった。


最初の抗がん剤治療(ブレオマイシン)の最中だがエルは元気。
いろいろな所に遊びに行った。
いつも一緒。そりゃ、嬉しいよね。

僕は長袖だ。この日は8月にしては涼しかったのかな?


夢。

何かミッションがあって高級ブティックホテルに行く。
僕なんか場違いでつまみ出されそうな場所だ。

裕福そうな客と話しをしながら紛れて入る。
レセプションをやり過ごし左奥のラウンジに行く。
ソファーに腰掛け、人を待っているふりをした。

すると、なんど!向こうからエルが歩いて来る。
エルは僕を見つけると嬉しそうにまっしぐらに駆けて来た。

走ると耳がブンブン、蜂の羽のように上下する。
どうしたの〜エル、お耳が蜂みたいだったよ、とエルを抱く。

さて、どうやって出よう。
エルに盲導犬のふりはできないし黄色いハーネスもない。
あいにく僕もサングラスは持っていなかった。

赤いカラーとリードを持って目立たないようホテルを脱出。
車寄せからホテルの敷地に出た所にリヤカーがあった。
焼き芋がいっぱい積んである。

エルは目ざとく見つけ、そこから動かなくなった。
僕は焼き芋を2個買って、冷ましながらエルに食べさせた。


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