この写真の14時間後に発作が始まった。
夜、右前足を突っ張ってもがきヒーン!と悲鳴をあげる。
目をむいて口は半開きで、苦しそうに喘ぐ。
肩に転移した腫瘍が筋層、骨に浸潤したのか。。。
深夜0時に近かったが、辻堂犬猫病院に電話した。
激しい雷雨の中、病院までクルマを飛ばす。
先生「脳転移による意識障害です。お父さんを見ないでしょ?」
確かに。呼んでも反応しない。
いつもなら僕ばかり見てるエルの目は虚空を睨んだままだ。
「突然来るんですね」と僕は消沈して言う。
先生「突然ではありませんよ。 長い間がんばって来ましたから。
もう覚悟してください。治療は捨て緩和に切り替えるべきです」
「分かってます。頭では分かってるんです。
でもね、先生。心がなかなか受け入れてくれないんです」
そう言うと、涙が溢れそうになった。
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