7年前の今日。エルは最初の手術を受けた。
病院の待合室で。
「どうして家に帰れないの?」とエルはとても不満そうだ。
前足に点滴のカテーテル用に血管確保の針が入っている。
昼前から時間をかけてクルマの中で輸液をした。
空はどんより曇りとてもとても寒い日だった。
手術が始まったのは夜8時半を回っていた。
すべて終わったのは夜10時過ぎ。
エルはまだ麻酔から醒めず痙攣のように震えていた。
よくがんばったね、とやさしく体を撫でた。
エルは昏睡していたが先生と話す僕の声が聴こえると、一瞬顔を上げて
とろんんとした目で僕を捉えまた深い眠りにおちていった。
本当によくがんばったね、エル。
2 件のコメント:
エルちゃん初め、みんな事情も分からずに大変な手術を受けて
頑張ってくれて健気です。
そして、無償でオーナーを愛し、受け入れてくれる。
思い出しても、こんなに可愛い子たちはいないと泣けてしまいます。
おうちに帰れない不満が控えめにお目目と口元に表れていて可愛いですね。
>Mary Ppmさん
今朝も歩きながらあれだけ可愛い子に出逢えたのは奇跡だったと
思ってました。
摘出された腫瘍は鳥のもも肉くらいで手術跡も大きく、大変な手術
だったということがよく分りました。
よくがんばったとエルのことを誇らしく思ったものです。
写真はエルのお得意の不満な時の「物言い」顔です。
ジャズちゃんも家に帰りたがってましたね。
そんな我が子を残して病院を後にするのは断腸の思いです。
翌日面会に行った時のエルは生まれ変わったようにキラキラして
生還したことがとても嬉しかったようでした。
お父さん、エル生きてるよ!と何度も僕を見上げて言ってました。
あの時の生き生きしたエルの表情は忘れることができません。
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