撮影日時:2013年6月30日 日曜日 11:37
メモリアルパークの中はこんな感じ。
犬のオブジェがあったり、センスがいい。静かだった。
撮影日時:2013年6月30日 日曜日 11:47
エルが死んだ翌日、厚木動物メモリアルパークで火葬した。
先代犬ユウも14年前ここで焼いた。
森に囲まれたモダンな施設で、ぜんぜん辛気臭くないのがいい。
エルの時もここにと決めていた。
夢。
夕方、汚れた床にスコッチのモップをかけようとしていた。
後ろからエルが羽交締めみたいに抱きついてきた。
お散歩に行こうよ〜と誘ってる。
さらに今度は前から後ろ足立ちで僕に飛びつく。
そうだな。エル優先だね。
エルを見送ってから5年目の朝。いい夢だった。
撮影日時:2010年9月15日水曜日 13:02 エル11才(闘病3年目)
今日、6月29日はエルの命日。エルが去って5年経った。
乗り越えるのに5年かかった、と言っていた人がいた。
でも僕はいまだにエルを引きずっている。
常にエルが一緒にいる。エルのことばかり考えている。
でも、それでいい。そうしたいんだと思う。
このところ連日、エルは夢に出てくる。
起きた時には忘れてるのだが、何か食べてる夢が多い。
※8年前の写真を水彩画加工。
撮影日時:2013年6月28日金曜日 16:46 エル14才(闘病6年目)
痰がからむようになった。辛そう。
先生に電話で相談。痰切りの薬の吸引をすることにした。
2年前、肺の免疫療法のために買った超音波式ネブライザーが、
再び役に立つことになった。
痰切り薬を吸引したら緑色のネバネバが口の中に出てきた。
それを手で取ってやったら楽になったらしい。
嬉しそうな表情をした。
僕がエルにやってあげることができた最後の治療だった。
翌日、エルは息を引き取った。
これが生前のエルの最後の写真になってしまった。
撮影日時:2000年7月1日 土曜日 11:46 エル1才
エルが我が家に来て3ヶ月。
2Fのベッドで一緒に寝る。安心しきっている。
枕に頭を乗せて気持ちよさそうだ。
夢。
僕は入浴中。
バスタブの中でエルが寝ている。体は僕が支えている。
水面下ぎりぎりに横顔を見せ安らかに眠っている。
苦しくないのかな?
エルの眠ってる横顔は天使のように無垢で美しかった。
僕はエルの頬、口の端にキスをする。
撮影日時:2000年7月 エル1才
何か食べるものないですか〜。
エルはカウンターの上が気になってしかたない。
レトリバーは食い意地がはってる所がかわいいんだよね。
18年前。エルがうちの子になって3ヶ月頃の写真。
夢。
僕はキッチンで洗いものをしている。
多すぎてどういう手順にするか思いあぐねている。
振り返ると、冷蔵庫の前でエルがお座りして僕を見つめている。
そうだ!エルのご飯を先にあげなきゃ。
洗いものを中断して、処方食の缶を手にした。
夢。
僕はサンドイッチを食べている。
少しちぎってエルにあげるとパクッと食いついた。
(塩分が強いから犬にサンドイッチは良くない)
撮影日時:2000年5月 11:06 エル1才
エルママが料理を始めるとエルもキッチンで待機(^^)
18年前。エルがうちの子になって1ヶ月頃の写真。
夢。
僕はエルの食事の準備してる。
ドライフードをバラバラとこぼしてしまう。
かけらや粉が床に散らばった。
エルはすぐ駆けつけ落ちているご馳走にありついた。
撮影日時:2000年4月8日 エル1才
18年前の4月。エルを撮った写真。正確にいうと2カット目。
一週間前、お試しでエルを泊めたものの返してしまったのだ。
室内でのトイレが下手で、日中世話ができない我が家では無理と判断した。
すぐ後悔した。もう心はエルにう射抜かれていたのだ。
数日エルのことばかり考え、もう一度エルを預かりたいと申し出た。
エルもまたこの部屋に来れて大喜び。
しばらくはしゃいで、安心してローソファーで寝てしまった。
この頃はまだ太ってて29kg。顔が四角い(笑)
それから13年間、エルは僕たちと一緒にいてくれた。
本当にあっという間だ。13年なんてぱっと過ぎてしまう。
時を遡れるのなら、エルと出会った2000年4月1日に戻りたい。
撮影日時:2013年6月16日 日曜日 14:58 エル14才(闘病6年目)
5年前の今日、在宅酸素吸入を開始。
前日に酸素吸入機のレンタルをテルコムに手配。
翌日に持ってきてくれた。
エルは最初嫌がったが、楽になることが分かると受け入れた。
いろいろな子の闘病ブログを読んでると酸素吸入機を始めて
7〜10日くらいで旅立っている。
もうそんなに保たないのかな、とも思った。
酸素吸入機のレンタル期間は15日単位だった。
エルは2週間後に永眠。
最初の15日で酸素吸入機は返却することになった。
撮影日時:2013年6月15日土曜日 10:46 エル14才(闘病6年目)
6月5日、病院の駐車場で熱中症を起こしたのが引き金になったのか、
あるいはその2日後の大腿骨骨折のせいか。。。
エルは絶えず自分の口を咬み傷つけるようになった。
下唇は血だらけで悲惨なことに。
やめろと言ってもやめない。狂ったように自傷し続ける。
何か方法はないか悩んだ末、タオルで口に挟んだ。
なんだか虐待してるようで心が傷む。
それでもクチャクチャは続き傷は酷くなっていった。
脳浮腫による発作らしい。
先生と相談した上、ウィンタミン(睡眠剤)で鎮静させることにした。
眠っている時は天使だが、覚醒して発作が始まると悪魔のようだった。
罵倒する自分はもっと悪魔だった。
もっと生きて欲しい気持ちともうやめたいと思う気持ちが半々。
「いつか終わる」がいよいよ来るのか、と悲しくなった。
撮影日時:2007年6月2日土曜日 18:15 エル8才
11年前。住宅展示場で。
ここで休憩するのが好きだった。
こういうふうに前脚を落として。
うちにもウッドデッキがあったらよかったのにね。
この住宅展示場も解体され車のディーラーが建築中だ。
撮影日時:2007年6月2日 土曜日 18:15 エル8才
同じ場所で。11年前。
川に面した階段の上に並んで座る。
エルを撫でながら物思いにふけったり。
エルに話しかけたり。
夢。
エルが2匹いる。
それぞれお腹に赤い湿疹ができていた。
目の中に黒い点や英文字が浮かんでいる。
なんか「リング」みたい。。。
前日にテレビでケルベロス(注)の話を聞いたからかな?
とりあえず僕は4つの瞳に目薬を点した。
(注)ケルベロス(Wikipediaより)
ギリシア神話に登場する犬の怪物。
三つの頭を持つ冥界の番犬である。
普段は3つの頭が1つずつ交代で眠り、残る2つの頭で常に見張る。
が、美しい音楽を聴くと全ての頭が眠ってしまう。
また甘いものが好き。
菓子を与えれば食べている間に前を通過することが出来る。
この点はエルと同じだ(^^)
撮影日時:2007年6月2日 土曜日 18:13 エル8才
写真は11年前。
ここは定番の夕方の散歩コースだった。
夕陽に映える川面。弧を描くように泳ぐ水鳥たち。
風にそよぐ木々や青々とした山。
エルは静かな時間を過ごすのが好きだった。
撮影日時:2013年6月7日金曜日 10:14 エル14才(闘病6年目)
通院の2日後、僕の不注意で最悪の事態を招いてしまった。
大腿骨骨折である。
床ずれ防止のため2〜3時間ごとに(夜中も)寝返りを打たせていた。
大型犬を仰向けにしてひっくり返す方法は、胃捻転のリスクがある。
手足を折り畳んで伏せの状態にしてから反転させた方がいい。
しかしエルは手足が硬直して曲げられなかった。
そのため、ゆっくり仰向けにしてひっくり返す方法を取っていた。
毎日の介護もやることが多くなるとだんだん雑になる。
エルの後脚に水が溜まり重くなっていることに僕は気が回らなかった。
前脚と体を支え仰向けにした時、重くなった後脚が残り体がねじれた。
グキッ!と鈍い音がした。
しまった!やってしまった。大腿骨骨折には気をつけてたのに。
エルはギョッとしたような表情をしたが何も言わない。
その後も特に痛みを訴えていない。我慢強いのだ。
辻堂犬猫病院の堀先生に電話で相談をする。
「そうですか。。。やっちゃいましたか」と珍しく落胆した口調だ。
末期癌のエルに外科的処置は無理だ。
骨折部が自然に癒合することはないという。
神経や血管の損傷、筋肉の血行障害、筋肉や骨部の壊死が起こる。
血液凝固防止材、エリスロポエチン、輸液の器具を送ってもらって、
自宅でできるだけの対応をすることにした。
撮影日時:2013年6月5日水曜日 エル14才(闘病6年目)
5年前の6月5日。3ヶ月ぶりで病院へ。
寒い時期、予防接種で混む時期はエルが疲れる。通院を控えていた。
それでも最初の検査 に呼ばれるまで1時間半待たされた。
車はエアコンをかけっぱなしだったが、エルを寝かせたラゲッジ
スペースは どこに停めても日が当たってしまう。
呼ばれた時には呼吸が乱れ、酸素吸入をする羽目になってしまった。
(自宅で酸素吸入器をレンタルすることにした)
1時間程で検査が終わって診察室に呼ばれた。
覚悟はしていたが、予想をはるかに上回る全滅状態だった。
ALPはついに3000を超え、肝臓のスコアはすべてレッドゾーン。
肝臓の腫瘍がだいぶ大きくなっていることがエコーで判明した。
BUNが60以上、Pが7.7をマーク。腎不全もだいぶ悪化している。
(CRE1.2は筋力が落ちているせいで実体は2.0くらいだろう)
Albはさらに低下。低アルブミン血症と診断された。
後肢のむくみはこのせいだろう。
先生は肝臓の腫瘍肥大に伴う静脈の血流停滞が主原因と見ているそうだ。
尿蛋白は疑似陽性。この程度ならネフローゼ症候群ではないらしい。
電解質バランスが大きく狂っていることが分かった。
NaとClは浸透圧の調整、代謝や体液の均衡を保つ作用があるのだが、これら
がだいぶ下がっているため浮腫が起きている可能性がある。
最もショックだったのが、極度の貧血状態だ。
PCV(ヘマト クリット値)21.5、 RBC(赤血球数)は333、Hb(ヘモグ
ロビン)も7.7まで減少している。
これでは体内に充分な酸素補給ができない。
ぐったりして元気がないのも当然だ。 かわいそうに。。。。
肝臓と腎臓はもう手だてがないが、むくみと貧血は改善できないのか?
アルブミン製剤の投与は時間をかけるため入院が必要らしい。
これは今のエルには酷だ。
先生は、一度に変えようとしない方がいい、まず輸液で電解質バランスを正常
に戻すことで血管の浸透圧調整を期待してはどうか、という考えだ。
でも体に余分な体液が漏れてるのに輸液して逆効果なのでは?
(この危惧は的中。病院で輸液して家に戻ったら後肢が赤紫色に腫れあがり
体液が皮膚から漏れ出したので中止。Naの多いポカリを飲ませることに)
貧血は前回と同じ、エリスロポエチン(赤血球産生を促すホルモン)の投与
(自宅で皮下注射、5回)を試してみることにした。
アルブミンの補給、電解質バランスの補正、貧血の改善をまとめてできる方法
が一つだけある。輸血だ。
輸血はマッチングテストをしてもアレルギーショックを起こすリスクがある。
また末期がんの場合、血液が凝固しやすく血栓ができるリスクがあるらしい。
それ以前にドナー犬犬を確保できるか?という問題がある。
6歳以下の健康な大型犬。難しい。
供血してくれる子に体力的な負担がかかる。
それからその子と飼い主さんを半日近く拘束してしまうことになる。
余命があまり ない子のために輸血を頼むのはどうなんだろう?とも思う。
少しでもエルの体の怠さや気持ち悪さが解消してやりたいのだが。
悩む。。。とても悩む。
肩のしこりは予想通り転移であることも分かった。
前回と同じように3ヶ月で巨大化するだろう。
本当にもう時間がないんだな、と悲しく思う。
あと一ヶ月くらいですか?と先生に訊いてみた。
「そうですね。でも今までエルちゃんは何度も神懸かり的ながんばりを見せて
くれましたからもっとかもしれない。読めませんね」と笑顔で言われた。
神懸かり的。。。。先生がそんな言い方をするのが可笑しかった。
確かにエルが5年以上も延命できたのは医学的には説明がつかないのだろう。
撮影日時:2013年6月5日水曜日 8:52 エル14才(闘病6年目)
薬を吐き出すので無理やり飲ませようとして咬まれた。
その痛いこと、痛いこと。すごい勢いで血が出た。
ばかつ!とエルの頬を叩いてしまった。
エルが死んでからも指と爪は変形したままで痛みが残った。
これもエルの形見かな。
ずっとこのまま残ればいい。見るたびに思い出すだろう。
でも5年経った今、もう痕跡は残っていない。
撮影日時:2010年5月26日水曜日 10:58 エル11才(闘病3年目)
がっつりバットを咥えるリードくんに「貸して〜」とお願いするエル。
撮影日時:2010年5月26日水曜日 10:58 エル11才(闘病3年目)
なんとかバットを奪い取ろうと積極的な行動に出たエル。
撮影日時:2010年5月26日水曜日 10:58 エル11才(闘病3年目)
リードくんがブンブンしてるバットがエルの頭にコーンと見事にヒット。
この時は大笑いしたなあ。
リードくん、覚えてる? 天国のエルも覚えてるかな?